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【2017/05/24 22:33 】 |
桜花杯決勝戦模様その3 決定機は訪れず


ほむらのミドルシュートのあと流れを掴んだと思われたSCMだったがDMSは左サイドを駆け上がった音無夕希のクロスをFW風間こだちがヘッド。決まらなかったが傾きかけた流れを強引に引き戻した格好となった。






「…勝利…」
美樹さやかがうめくようにささやき、松原聖は頷いた。

「あなたは佐倉杏子に個人として戦いたい。そして勝ちたいと思っている。それ自体を悪いといってるわけではないし、あなたのそういう戦う意欲みたいなのは評価できるのよ。だけどね」

聖は一拍置くように言葉を切る。

「それじゃ勝てないのよ。あなたは佐倉杏子に勝ちたいのであって、SCMが勝つことはその後になってる。違う?」


その問いかけにさやかは一瞬で顔を青ざめた。
さやか自身、全く意識していなかったが、問いかけられた瞬間それは心の事実となってさやかの中を占めた。

そう、聖の言うとおりだった。
さやかは個人として杏子に一泡吹かせたい。そのための練習だって積んでいるし負けない自信もあった。
でも、それはあくまでさやか自身が抱いている事であり、SCMというチームが勝つということは念頭ではなかった。
さやかは肩を落とし、下を向いたまま絞り出すような声。

「…その通りでした…すいません……」

その馬鹿正直なところ。嘘をつけない純粋さ。
それが美樹さやかの魅力であることは聖にはよくわかっていた。だからこそ頑なであることもまた真実。

「わかってくれればいいわ」
聖はニコリと笑って頷いた。そして右手のグラスに口をつける。


「さやかちゃん、次の決勝戦はあなたはスタメンじゃない。だけどあなたが『チームとして』戦えると判断したらすぐにピッチに送り出してあげるわ。だから準備は怠らないで」

聖の笑顔の言葉にさやかは顔を上げ、神妙な表情で頷いた。












試合は前半20分を過ぎる。
ミドルシュート以降ほむらはかなりきつめのマークに晒される事になっており、思うような動きをさせてもらえない。
だから本田飛鳥や里仲なるみは中盤の低い位置からサイドに振るがDMSの3バックが有機的に機能してことごとくそれを阻む。
3バックの弱点はサイドのスペースというのはシステム上での自明の理であり、当然3バックを継続するチームであればそれに対する対策はできている。
DFリーダーの二見瑛理子はほむらのマークをきつめにしながらそのサイドのスペースもきっちりケアする指示能力を見せ付けている。

攻撃が停滞すれば逆にDMSも動きたいところだがこちらもトップ下の巴マミがきつめのマークにあい、その動きを制限させている。サイド攻撃を試みてもサイドを分厚く構えたSCMを完全に崩すまでには至らず、こちらも停滞気味。


そして、双方決定的なチャンスも作れないまま前半戦を終了した。




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【2011/11/30 13:28 】 | Others League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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