忍者ブログ
  • 2017.05
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 2017.07
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2017/06/26 02:19 】 |
桜花杯決勝戦模様その5 先に動いた!


DMSの特大チャンスを何とか弾き返したSCMイレブンたち。
キャプテンの本田飛鳥は自身の軽率な判断を少しだけ後悔したが未だ試合中、すぐに切り替えて守備に戻る。
抜かれてしまった暁美ほむらも首を振る巴マミの後姿を見据えながら立ち上がる。

その時、右足に違和感を感じた。


(今の転倒で、挫いた……)


無理な体勢で左足を振ったせいで軸足だった右足首から痛みがずんずんとせり上がる。


(こんなところで、なんて……)

ほむらは激しく脳髄を刺激する痛みを隠すように走り出した。









SCMベンチが動き出した。
監督の松原聖は後半開始からアップを指示していた選手、一文字茜を呼んだ。

「いい、ポストプレーよりもラインを抜くことを意識。ほむらのパスに一番相性が良いのはあなただから」
「うん、ボクのやることはわかってるつもりだよ」


DMSボールからのスローイン。
受けた音無夕希がすぐさまクロスを放り込むが草薙忍が弾き返して里仲なるみがクリア。
そしてピッチサイドに一文字茜が立つ。

9→12

宮崎都との交代だ。



「あ、武蔵野が先に動いたね。FWの交代かー」
スタンドで観戦中の広島極楽バタフライ塙かおるがそう呟く。
「うん、いいと思う。統率されたラインDFを刺激するほうが崩しやすそう、なので」
となりの沢渡楓がそう呟き、かおるは驚いたようにぽっての顔を見る。
ぽっては愛用のローライを椅子の隅に置き、両手を強く握っていた。




「はい、それじゃあ全員アップ開始して。いつでもいけるように」
聖の指示でSCM控え選手が全員アップを開始した。試合を注視しながら体を温めていた鹿目まどかは怪訝な顔をしてとなりでやはりアップをする美樹さやかに耳打ちした。

「ねえ、さやかちゃん。ちょっと……」
「なに、まどか」
「ほむらちゃんの様子が、おかしいの。怪我したのかも……」


確かに。
動きそのものは落ちていないように見えるが表情と顔色が僅かに変わっている。

「一応、聖ちゃんに報告するよ…」
「うん、お願い」

さやかは監督の下に駆け出した。
まどかは体を動かしながらもほむらだけを注視した。


「ほむらちゃん……」







一文字茜の投入で武蔵野の攻めが変わってくる。
それまでポストプレーや高さに長けた宮崎都に当ててのからの展開だったのだが茜は常にフィニッシュを意識するように変化。当然それを最終の形とするように中盤以下のプレーも変化してくる。

自然、トップ下のほむらにボールが集まるようになる。
ほむらはボールを受けざま水澤摩央や楠瀬陽菜の激しいマークを受けながら強引過ぎる形で前線にボールを出す。
両サイド神条芹華と丘野陽子はより中央に絞る動きを強め、DFラインを形成するDMS守備陣は強いプレッシャーに晒される。


(まだこんなに引き出しを持ってるなんて……流石はSCMだわっ)
DMSのDFラインを統率する二見瑛理子は辟易としながらも最後の一線を凌いでいる。



(まだ、まだ、やれるっ!)
中盤バイタルエリアに張り付いたほむらは頭の中で繰り返し呪文のように呟きながら厳しいプレーを続けている。
だが黒いハイソックスの中の右足首は熱く、見なくても紫色に腫れあがっているのが認識できていた。



すでに、限界寸前だった。






PR
【2012/01/05 08:24 】 | Others League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
<<一夜の奮闘 | ホーム | 前日のスターティング>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














虎カムバック
トラックバックURL

<<前ページ | ホーム | 次ページ>>