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【2017/04/24 00:51 】 |
桜花杯決勝戦模様その10 彼女の場合は


聡莉の右膝に触れたシュートは軌道を変えてクロスバーを直撃、芝を跳ねた。
止められたが確保し切れなかったボールはゴールエリア内にふわりと浮き、ライン上の選手が一斉に飛び込んだ。





一番最初に飛び込んだのは赤い髪の少女、佐倉杏子だった。
浮いたボールに向かってジャンプ。頭で合わせる。
が、コース上に飛び込んだのは大きな影。

草薙忍だった。





(絶対、一番最初にアイツが飛び込んできます。だから忍さん、杏子だけ見ててくださいっ!)

忍は先ほどのさやかの言葉を脳裏に思い浮かべながら杏子と競る。
後半のカウンターのチャンスを潰せたのもさやかの言葉があったから。
そして今も

杏子の飛び込みのスピード、迷いない動き、全てがこれ以上ないほどの資質。
WBLの後藤、ヴァレンシアの佐野倉、そしてローマの清水
それに続く生粋のストライカーの資質を備えているのは疑いようがない。


でも、まだ負けるわけにはいかないっ!



身長差、体格差で勝る忍が先にボールを捉える。そしてクリア
杏子の怒りと悔しさが混ざったような表情を視界の隅に捉えながら弾き出した。


飛鳥が滑り込んでクリアボールを前に蹴りだした。
大きく蹴りだされたボールに向かって走るのは相沢ちとせ。
PKを守りきったSCMがカウンターを仕掛けた瞬間だった。




PKを押し込むために殆どの選手を前線に固めたDMS。いま後方で守るのはDFの二見瑛理子と、楠瀬緋菜だけだった。
センターサークルまで飛ぶボールにちとせが追いつく。そのまま左足でトラップして右足で大きく前に蹴りだすドリブル。緋菜がちとせに併走しかけるがそれを腕を振って弾きながら走る。
その前、左に一文字茜。右に美樹さやかも走っている。


エリア手前、ちとせは瑛理子の眼前で右にパスを出す。さやかへのスルーパス。
さやかは走りながらそれを受ける。後ろからはいち早くこの危機を察知した巴マミが迫っていた。



(……違うっ!!)



さやかはワンタッチで中央に折り返した。
さやかに飛び込みかけた瑛理子の脇をふわりと浮いたボールが抜けていく。

エリア内。飛び出したGK麻衣子とちとせがボールに向かって交錯。ちとせがボールに向かって体を投げ出した。


「ちょんわっ!!」


ちとせのダイビングヘッド

ボールはゴール中央、ネットにぱさりと収まった。




後半44分、SCMが追加点を決めて突き放した。


そう、ほぼあの時と同じ状況。
マミからのパスを杏子は打った。
だが、さやかは打たなかった。


スタジアムが歓声で揺れた。大きく揺れた。



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【2012/01/21 02:39 】 | Others League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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