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【2017/04/24 00:52 】 |
桜花杯決勝戦模様その11 タイムアップ



ロスタイム4分。
全てを賭けたDMSが攻勢を仕掛けていく。
だが、無常に時が過ぎ、


3つの笛の音が響き、その瞬間桜花杯2度目の制覇をSCMが成し遂げた。







響き渡る歓声、その中でキャプテン飛鳥は呆然とした表情で笛の音を聞いた。
ぼろぼろと瞳から涙が零れていくのに気がついていなかった。

ベンチから選手たちが飛び出す。
飛鳥の元に集まる。
テクニカルエリアで松原聖はちいさくガッツポーズ。そしてヘッドコーチの川田知子とがっちり手を握り合った。




まず神条芹華が飛鳥に抱きついた。涙を流しているのもお構いなく、他の選手たちも飛び込む。
歓喜の渦が飛鳥の周りで起こっている。




「なあ、ひとつ聞かせてくれへんか?」
歓喜の渦から少し離れたところ、並んでその様子を眺めていたちとせとさやか。ちとせがそう切り出した。

「あのとき、どうしてシュート打たへんかったんや?」

あのとき、とは終了間際の2点目のシーン。
絶好のスルーパスをうけたさやかだったがワンタッチで折り返してのワンツー。ちとせが飛び込んで決めたのだが、あの場面さやかが打つという選択肢だってあったはずだ。
それに事実同じようなシーンで杏子は打った。


「あの佐倉ってのと自分は違うって言いたかったんか?」
さやかは不思議そうな顔をしてちとせを覗き込んだ。

「あれ?あのボール折り返して欲しかったんじゃなかったんですか?」


ボールを受けた瞬間までさやかはシュートを打つことしか頭になかった。
だが、聞こえた。聞こえたような気がした。

(折り返せっ!)

さやかは気がついたら折り返していた。


「なんか、パスがそう言ってるような気がして」
さやかはそう言って頭を掻きながら笑った。ちとせは驚いたような表情のあと、爛漫な笑顔でさやかの肩を数度、叩いた。

「ちょ、痛いですよちとせさん」
「そか、聞こえたんかー」

ちとせに肩を抱かれながらさやかは悲観にくれているDMSイレブンの中の杏子に振り返る。
憎悪に似た視線がさやかに突き刺さるが、さやかは首を振って右手を大きく挙げた。



杏子、多分選手としてはアタシはまだあんたに追いついてない。
アンタはフル出場で、アタシは後半途中からちょっとだけ出ただけだしね。

だから、次からが本当の勝負だ。もっと強くなってアタシはあんたに追いついてやる。
それができたら、きっとわかりあえると思うんだ……






「やったやった!凄いよほむらちゃん!!」
治療で歓喜の輪に入れなかったほむら。だが隣で付き添っていたまどかは興奮状態でほむらに抱きついていた。

「ああ、こんな幸せって……」
ほむらは恍惚とした表情で優勝と、そして何か違う意味での幸せを同時に味わっていた






第6回桜花杯
優勝 Sharp&Crisp武蔵野
準優勝 ダイナマイトメイツ駿河



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【2012/01/21 03:14 】 | Others League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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