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【2017/05/24 22:25 】 |
第33節 Internazionale Milano vs Associazione Sportiva Roma 8 まだ大丈夫


「うわーっ!やられたー」
飛鳥はテレビ画面の前で頭を抱えて項垂れていた。
だが傍らの暁美ほむらは少し違う感想を頭に浮かべていた。

(凄い……これが世界トッププレイヤーなのね)
ジーナを抜いた技、ヒールヒッキングは確かに意表をつく技ではあるが対処できないほどでもない。
ただ、それを確実に出来るときにミス無くきっちりとできる事。
そしてティアナへのパス。
殆どシュートに近い勢いながらティアナがどう動くか全て把握した上でギリギリの隙間を狙い打った。
受けて打つほうもあの勢いを持続してシュートを打つならダイレクトしかなかった。下手にトラップしたらDFに奪われるかGKにやられていただろう。
だからこそのダイレクトボレーであり、あれをふかさずにきっちり決めるのはよほど安定した技術が無ければ不可能だ。


「凄い……」
ほむらが今度は声に出してそう呟き、本田飛鳥は頬を吹くらませていた。






「まだだぞっ!まだたかが1点だっ!」
ジーナがそう叫んで味方を鼓舞する。
失点の直接の原因はジーナが抜かれたものだったが茜が前線にいるんだから残ったサンド・フィオーリ辺りがカバーしてればああまであっさりと失点するはずも無かった。
とはいえ、それを頭で理解しながらも鮮やかに抜かれたことに対する怒りを消すことまでは至らない。
ジーナの中で内なる炎がめらめらと燃え盛っていた。危険なほどに


(どうしよう……力が入らなくなってきた…)
カミュは再開したキックオフのボールをリルハに叩いてから前線に走る。
まだ走れるものの、断続的な痛みは少しづつカミュの精神を痛めつけている。

(でも、まだだ。まだアタシは何もやってない……!)

それでもカミュは萎縮しそうな気持ちを奮い立たせて走った。


カミュからのボールを後方に出してリルハも前線に走る。
(ちくしょ、囲まれて逃げちまった……こうなるのは覚悟してたのに)
カミュを効果的に使うためにスペースを作る作業をするのがリルハの役目であり、そうなれば必然的に選相手DFが自分に集まることくらい承知のはずだった。
だがインテルDFのプレッシャーが尋常ではなく思わず逃げのバックパスを選択してしまった。

(次は、絶対に逃げない……!だから)
リルハは後ろを振り返り、アギー・バックに視線を飛ばす。眼差しに気がついたアギーはリルハの強い視線に頷いた。


そんな様子を少し後方で茜は見る。
(失点したのは厳しいけど、まだみんな折れてない。まだ大丈夫っ!)
ジーナが少し入れ込みすぎている感はあるが、元々感情が表に出やすい性格でもあるからそれくらいがいいのかもしれない。

(私も、もう少し攻撃を意識しないとだねっ)







(へえ、まだまだ楽しませてくれそうね)
ナスターシャ・シルベストリはローマの選手たちの様子を見ながらほくそ笑んだ。
そして当然ここで守勢に入るつもりも無い。
更に攻撃的に行って追加点、更に追加点を奪って絶望を見せてあげないとこの心は折れないだろう。

(だから、手は緩めないわよ)



右のアギーからリルハを狙ったロングフィード。リルハが頭で左に流してカミュの足元に。
DFが張り付く前にカミュはヒールで後ろに叩き、走りこむ茜の足元に。茜は前方を見やってシュートコースもパスコースも防がれているのを確認してから左にパス。サイドを駆け上がるオーラ・サネッティがそれを受けてクロス。マイナス方向に出されたセンタリングをリルハが狙うが長身カレン・アダミッチにクリアされた。

試合前に意図したとおりの攻めだったがつぶさにコースを切られて不発。
インテルの守備は古きよき時代のアズーリを思わせる。
マークの受け渡しが早く、コースを切る動きも連動している。無理やりミドルシュートを打っても壁に弾かれるかGKの正面で余裕を持ってキャッチされるかしかない。
セレニーナのライン統率力も高く、裏に抜ける動きも許してはくれない。そもそも右足の爆弾が弾けだしたカミュにスピードで裏に抜ける力は既に残されてはいない。


カレンのクリアボールをバニア・カモネージが受けて前に。中央受けたナスターシャがまた右手を挙げてサインを送る。

「ちっ!またかよ」
ジーナが舌打ちをしながら身構える。茜は全速力でナスターシャに向かう。だがそれより早くナスターシャの右足が振りぬかれてサインプレー発動。右のミランダからそのまま右前方のベル・メイヤーへ。そして右サイド深くに流れていたティアナに繋いでクロス。カーリー・コンティとエステル・ヴァルディオラが同時にボールに飛び込むが飛び出したプレシャス・デーデがパンチングで逃れた。

だが、そのセカンドボールをエリア手前ペナルティ・アークでカット。
トラップして足元に落としたナスターシャ・シルベストリが微笑んだ。茜はナスターシャとポジションチェンジしたフィアッカにコースをブロックされて置き去りになっていた。


キッカとパオラは飛び込んだエステルとカーリーにブロックされた。
シュートコースが開いている。

ナスターシャはゆったりとした動作で右足を振り上げた。




「うおおおっ!!」
叫び声と共にナスターシャの体が宙を舞った。ジーナが横からスライディングを入れていたのだ。
大きく宙を舞うナスターシャ。が、そのまま横に1回転して両足を揃えて降り立った。タックルを予期して自分で飛んだのか?


大きな笛の音が鳴り響く。
ファウル

前半33分、インテルがまたも大きなチャンスを掴んだ。
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【2012/02/15 07:05 】 | LEGA-CALCIO 2009-2010 | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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