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【2017/10/23 13:27 】 |
第33節 Internazionale Milano vs Associazione Sportiva Roma 20 新世代のファンタジー



大歓声がスタジアムを包み込む。
ゴールを決めたアギー・バックは下を向いたまま、右手を挙げて人差し指を北に向けた。

北の方角

その方角にはリルハが収容されているはずの救急病院がある。
仲間たちにもみくちゃにされながら、アギーは指差すのをやめなかった。

このゴールは、リルハに捧げているんだ








完全にやられた。
ナスターシャ・シルベストリは強く唇を噛んでいた。

今のプレー、カミュ・ファルコーニのファンタジーと言えば簡単に解決するが、実のところそれは正解ではない。
周到に用意された戦略だ。

所詮サッカーというのは技術と技術の競いあいであり、思考と思考の競い合いでもある。
その思考で完全に負けた。

カミュ・ファルコーニはその常識を超えた発想で自分を囲む選手たちの動きを止めた。
自身が止まる事によって、周りの選手の思考を止めた。
そして上空を指差し、視線を向ける。
人の本能、注目している相手が向いた先に視線を動かせば、ついそちらに視線を向けてしまう。
これは本能であり、抗えるものではない。
その上でのフェイント。かろうじて彼女の動きを察知したカレンたちが動きを止めるべく阻む。これはDFとしての本能。
だが、思考を完全に揺さぶられた状態でボールの状態など確認できるか?
カミュはボールと共に動いていると完全に思い込ませていた。
本能に訴える2重のフェイク。これがカミュの起こしたファンタジーの全て。

そして、茜を右サイドに置いた理由はナスターシャが常に森下茜を少なからず意識している事を利用している。
茜をサイド、つまりカミュと離れた場所で躍動させることによってナスターシャ自身もカミュから離れざるを得ない状態に仕立て上げる。
もしナスターシャがカミュについていたならば、万に一つこの重ねたフェイクを見破る恐れがあったから。
代歩の動きも重要だった。
開始早々のあのシュートによって前線での存在感を跳ね上げた代歩が同じように動けばインテル守備の要であるセレニーナが止めるのは必然。それがカミュ、いやカミュの持つボールから離れるという結果を生み出す

結果的に「置かれた」ボールをただ蹴るという、ひどく簡単な作業を残し、それをアギー・バックが実行した。


これはただのファンタジーではない。
戦術に裏打ちされたファンタジーだ。
カミュ・ファルコーニは組織の中で光り輝く新世代の「ファンタジスタ」となった。
近代サッカーの栄光の中で消えていく「ファンタジスタ」という存在。だがカミュ・ファルコーニは組織の中で人と人の繋がりの中で、

輝くことを選択した


これが、ローマの目指すサッカーなのか?
Bucchiiが目指したサッカーなのか?





ならば








イリノアから放たれたボールをセンターサークル中央に置く。
ならば、受けてたとう。
元々攻撃の手を緩めるつもりもなかったんだ。
1点差まで詰め寄られたならば、また突き放すのみ。
カミュがいくらファンタジーを駆使しても、追いつかれないほどローマゴールに打ち込むのみ。
インテルの、
トップチームのメンタリティはまだ揺るがない。





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【2012/03/18 08:10 】 | LEGA-CALCIO 2009-2010 | 有り難いご意見(0)
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