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【2017/05/24 22:23 】 |
1回戦 Valencia CF vs AS Roma 3
「じゃ、ちょっとボールもらってくるからそこで待ってなよ」
ローマのFWリルハ・イルハはカミュ・ファルコーニにそう言い残して自陣に向かって走っていく。


「おーい、アギーちゃんっ!」
声をかけるのは右サイドのアギー・バック。彼女が守備に忙殺されながらもついと目を向けると自陣に少し入ったところでリルハがピッチのある地点を指差していた。
アギーは面倒そうに手を上げるとまたポジションを確認、守備の流れに入っていく。





高さのレニールと速さの佐野倉。
このギャップのあるツートップが入れ替わるようにポジションを替えていく。
キッカにパウロというローマのCBふたりはそのギャップに混乱しながらも最後の最後で弾き返すというヒリヒリした展開を作っていた。

今もパウロが佐野倉へのラストパスをぎりぎりでカット。すぐさま前線に蹴りだしていた。
これまでの展開だとこのセカンドボールもモニシェやアダムといったヴァレンシアのDMFが確保してしまうのだが今回はたまたま茜がボールを確保した。だが当然といった風にモニシェとアルーがボールを奪い取ろうと前後に挟み込んできた。

茜は両腕を大きく振って二人の接近をけん制しながらボールを保持。そしてルックアップし攻撃の糸口を探した。茜の腕をかいくぐったモニシェが激しくタックル。だが茜の体は揺らぎもせず、モニシェは目を丸くした。


いつもなら左のサネッティを使うところだが、茜は視点を変えて右にボールを叩いた。久しぶりに攻撃の素振りを見せたアギー・バックを狙った。


アギー・バックはローマがAに昇格した年にプレミアのチャールトンからレンタルで移籍し、そして2年間のレンタル契約の末今季やっと完全移籍を果たしたという選手。
背番号7番という番号を見てもわかるように実はBucchiiからの信頼がもっとも厚い選手なのかもしれない。
そのプレーはクレバーで殆ど感情的になることがない。カミュや清水、そして茜と感情を表に出す事でメンタリティを上げていく選手と比べるとそういう意味で爆発力というものに欠けてはいるが、その反面好調不調の波が最も少ないと言える。
今は右サイドというポジションであるが、本来はゲームを組み立てる中央を好む。冷静沈着、クールなプレーはチームの司令塔としての資質を十分に兼ね備えている。



茜からのパスを受けたアギーはほとんどノールックでダイレクトパスを放つ。そこには誰も、味方も敵すらもいないスペース。

だがそれは先程リルハと打ち合わせた場所。
リルハは猛然とその位置にダッシュをしていた。


だがそれが相手に感知されていないはずもない。
リルハを追ってヴァレンシアのDMFアダム・リンドルートが行く。だが動き出しはリルハが上。難なくボールを得るとすぐに中央に出す。走りこんでいた茜が久しぶりにフリーで受けた。
前線にカミュがいるがベニータにきっちりマンマークを受けている。左からオーラ・サネッティが中央に切れ込む動きを見せているが直接のコースはモニシェが切っている。リルハは中盤まで下がっているので攻撃に絡めていない。


茜は軽く微笑むと右足を振り上げ、前線に強いグラウンダーのパスを出した。その先はカミュ・ファルコーニ。




(来た!)
カミュは自分に向かうボールを確認すると気分が高揚するのを自覚した。

(さて、そんじゃこんなのはどうかなー?)





ヴァレンシアのDFベニータ・デル・オルノはカミュの背中にきっちり張り付きながら茜から出たボールを見る。
速く、地面を這うようなパス。このままカミュの足元に届く。

カミュがトラップして反転しようとしても自分がきっちり張り付いてるから絶対にやらせない。
ポストプレーで後ろに戻してもすぐそばのフローナがコースを切るから心配要らない。
スルーして切れ込むサネッティ・・・だがパスのほうがはるかに速い。いくら俊足でも追いつけない。
ダイレクトでサネッティにパスを出してもモニシェがいるし、そもそも私のマークでそんなパスは出させない。同じ理由でダイレクトシュートも許さない。

詰んだ


ベニータはそう判断。ほくそ笑んだがその先のプレーはベニータの想像を凌駕するものだった。

カミュが足元、左足でボールをトラップした。これでスルーとダイレクトシュート、サネッティへのダイレクトパスが消えた。ポストプレーを警戒し、フローナがポジションを微調整、これでポストプレーも消えた。

あとは個人技か―



だが、カミュの左足がベニータの想像を超えたのは正にこの時。
左足の甲でトラップしたボールをその状態のまま、振りあがった。
振りあがった左足のつま先が天を指し、ボールはその動きと共に上空を舞い上がる。
ゆっくりと弧を描いてエリア内、ベニータの背中側に落下する。そして、そのタイミングドンピシャリでオーラが走りこんでいた。
完全にフリー、そしてオフサイドもない状態でオーラがエリア内でボールを受け、ここで迷う事もなくダイレクトシュート。


前半39分、ローマが先制した



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【2011/07/04 20:36 】 | Champions League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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