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【2017/07/26 19:42 】 |
1回戦 Valencia CF vs AS Roma 4
前半終了の笛が鳴り、選手たちがロッカールームに姿を消す。代わりに控えの選手たちがボール回しを始める。
電光掲示板に浮かぶスコアは「1-0」。
39分にオーラ・サネッティが決めた得点のまま前半は終了した。


「いい、感じですよね?」
ローマのコーチである橘恵美は監督のBucchiiに向かってそう訊いた。疑問形なのはBucchiiの表情があまり嬉しそうでなかったからだ。

「まあな、結果だけ見ればアウェーだし万々歳ってところか」
言ってる事は間違ってない。完全なアウェー環境であるこの試合で望外の先制点を挙げて主導権を握ったというのは大きい。そうなのだが、やはりBucchiiの表情はすぐれない。

「でもな。もし俺がヴァレンシアの監督だとしたら、『ASローマ破れたりっ!』って思うところだな」
「そんなっ!」

「得点に浮かれて忘れちゃいけないところを忘れそうになってる。個々の力ではウチはヴァレンシアに勝ててないんだぜ」






Bucchiiの心配は後半開始早々に具現化していた。
ヴァレンシアは後半最初から右のベラ・ローレンツに代えてスペイン代表のシェイラ・マルティネスを投入した。
シェイラはパスよりも個人技に強みを見せるプレイヤーであり、これで佐野倉にシェイラ、アルー。更に両サイドバックのアーリーにカローラとドリブラーをフィールドプレイヤーの半分揃えるという形にした。

ドリブラーを増やし、テクニック重視の突破を重ね、やったことは。


クロス


常にレニールに合わせるクロスをがんがんと上げてくる。
レニールに付くのはパオラ・ファウネルだが前半から殆ど空中戦に勝ててないパオラには荷が重い。
ならば人数をかけてレニールを抑えればいいのだがドリブラーを止めるために中盤とサイドバックはそれに忙殺される状態で、パオラのフォローがどうしても甘くなる。
生粋のドリブラーに対し1対1で何とかするのは前半の森下を見れば明らかで無謀に過ぎない。

そしてそれは個人技偏重主義のスペインリーグで揉まれ続けたヴァレンシアにしてみれば、まさに「お家芸」だ。
アウェーの環境、ブーイングの効果がそろそろ現われ始め、1点リードの心理も手伝ってローマは殻に閉じこもるかのように自陣に引っ込み、守備を第1にする事を選択した。



交代したシェイラが右サイド、ローマにとっての左サイドをドリブル突破する。ジーナがつくがスピードで勝るシェイラはサイドをえぐってクロス。中央に鎮座するレニールにやはり合わせてきた。

ローマの「潰し屋」パオラ・ファウネルは憤慨していた。
潰し屋として、今まで沢山のFWを潰してきたがこのブラジル人はいとも簡単に自分よりも高く跳び、簡単に合わせてくる。
実を言えばレニールもパオラには相当手を焼いていたのであるが、それを全く悟らせないように務め、精神的に有利な立場を構築していた。その辺の駆け引きはさすが国際経験豊かな選手である。

ただ憤慨し、冷静さを欠いているパオラは空中戦をする際のやるべき事をいくつか見失っているのも事実であり、それが更にレニールを自由にさせていた。

体を寄せても腕を絡めたりして相手の体の自由を奪ってない。対抗心のあまり動き出しも同時に行っているから最終的に一瞬遅れてしまう。踏み切り足もおかしくなっているが気がついていない。
パオラは自身でも気がつかないうちにがたがたに崩されていたのだ。



シェイラのクロスを的確に捉えたヘッドがローマゴールに突き刺さった。
後半11分、1-1の同点ゴールが決まると試合は一気にヴァレンシアに傾いた。

22分にはやはりレニールのポストプレーからアルーのミドルシュート、これはデーデが弾いたが詰めた佐野倉が押し込み逆転。スタジアムが歓喜に沸きかえる。

逆転されれば攻撃に行かなければしょうがないが、オーラの突破を止めたシェイラがそのままドリブル突破を決めて最後に中央にグラウンダーのクロス。それまで高いクロスばかりだったDF陣の虚を突いたクロスにただひとり佐野倉が反応、29分に3点目を奪い取った。



後半も終了間際、茜からのパスがカミュ・ファルコーニに伸びる。
カミュはノールックで左足を叩いてスルーパスを出した。

が、そのボールは味方、更に敵すらもいない無人のスペースに転がっていった。


「あ、そか、いないんだった…」
カミュは誰に言うでもなく、そう呟いた。


そしてタイムアップを告げる3度の笛。
結局試合は3-1とヴァレンシアの大勝で幕を閉じた。セカンドレグも残ってはいるものの、ローマにとっては非常に厳しいのは疑いようのないところだ。



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【2011/07/07 19:31 】 | Champions League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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