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【2017/05/23 02:15 】 |
1回戦 AS Roma vs Valencia CF 2nd Leg 2



「やった!ミステル!」
「まだまだ。これからが本番だぜ」

先制点に飛び上がる橘恵美だったがBucchiiは冷静に、そう呟いた。
だが顔はこれから起こる出来事を待ち構えるように、わくわくとした表情だった。

「さあ、どう出るリーガの常勝軍団は」

 







 



「集中だぞ!浮かれるなよっ!」
ジーナがバイタルの両選手、そしてバックラインに大きな声をかける。
速い先制点で浮かれ気味だった選手たちの気が引き締まった。これがジーナのキャプテンシー。


ヴァレンシアは先制点に気落ちする様子も無くむしろ攻めを加速させていく。
攻撃サッカーを身上とするリーガ・エスパニョーラではこれが通常のメンタリティなのかもしれない。茜はふとそんなことを考えた。

じゃ、イタリアセリエのメンタリティも見せないとねっ!



加速するヴァレンシア。後方司令塔のモニシェから速いグラウンダーのパスが一気にエリア手前のアルー・モハメドに渡った。だがアルーは冷静に真後ろのアダムに戻し、アダムがダイレクトでサイドにパスを出した。

ボールに駆け寄るのはオーバーラップしたスペイン代表アールー・ボレル。そしてワンタッチでクロスをあげた。
狙いは勿論レニール。




レニールに張り付くのは今回もパウラ・ファウネル。パオラはほんの少し前のことを思い出した。
それは、試合開始直前、ピッチに入る前だった。


(おい、パオラ)
(はい、なんでしょう?)
(いいか、レニールのマークは今回もお前だ。イタリアの流儀を見せてやりな)
(イタリア…ですか?)
(ああ、別にレニールという選手に負けたっていいんだよ。大事なのは得点を潰す事だろ。お前はそれを知ってるはずだがな)





ああ、なるほどそういうことか
傍らのレニールは高々とあがるクロスボールを見上げている。パオラは右足を少し上げて




ジャンプする寸前のレニールの足を踏みつけた
その瞬間、肩でレニールを押してジャンプ。ボールを頭で大きくクリアした。





レニールはその場に倒れて主審に足を踏まれたというアピールをするが聞き届けられない。
当然だ、審判が見えない位置でやったんだからな。


レニール、あんたは本当に凄い選手でさすが国の代表だ。認めるし、私はかなわないというのも認めるよ。
でもな、勝負には負けても試合には勝たせてもらう。
削りの本場、イタリアにようこそ





ヴァレンシアはサイドをうまく使ってクロスという戦術で続ける。
パオラはレニールに張り付きながら肘を腹に、スパイクの踵でレニールの足首を執拗に削る。審判が見ていないときを狙って。
レニールはポルトガル語で汚い言葉を吐いてるが、わかんないから無視。その代わり反転すると見せかけて肘をみぞおちに打ち込んだ。

と、笛が鳴る。見られたか
ま、フリーキックは与えたがしょうがない。悪いけどやり方は変えないよ。

ゴール前のフリーキックをアルーが直接狙うがクロスバーを越えた。ジーナがパオラの元に駆け寄った。

「おい、ちょっときつすぎじゃないか?次見られたらカード出るぞ」
「わかってるよ。もうちょっと注意する」

ジーナは更に何かを言いかけたが首を振って取りやめた。
「ま、あんたはそっちの方がお似合いだな。嫌になるくらい削っちゃいな」
「あいよ」


そしてまたレニールに張り付くとそのブラジル人は本気で嫌そうな顔をした。






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【2011/07/12 20:32 】 | Champions League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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