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【2017/10/23 13:26 】 |
第18節 Fiorentina VS AS Roma 3 ~逆襲のパープルヘイズ~
「く、まさか・・・」
歓喜を爆発させているローマイレブンの傍らでレイズ・フォーチュンは顔を歪めて芝生に拳を撃ちつけた。

左足の甲にボールを乗せたままバックステップでスライディングをかわす。これだけとってみても相当なテクニックと考えられるが更にステップで地面から体を跳ねている最中に前にボールを蹴りだすなど彼女の常識にはない事だった。

常識にない・・・それこそがファンタジスタか。
レイズはそう思い直した。
そしてその力を引き出すためにサネッティにサイドをえぐらせてDFラインを下げる。十分なスペースがあったからこそカミュが余裕を持ってファンタジーを描いた。
その形、タクトを振ったのは・・・

レイズはローマイレブンの中、黒髪ポニーテールの彼女を見やって戦慄した。





開始早々のこの先制弾で試合の様相が一変した。
ローマが熾烈な攻勢を展開しだしたのだ。
左のオーラ・サネッティはハーフウェーラインより後ろに下がる事はなくなり、左サイドを完全に支配した。


「少し上がりすぎでは?裏のスペースが」
「心配ないだろ。何のためにビショップを左に置いたんだ?」
苛烈な攻撃と言ってもローマはそれほど人数を割いているわけでもない。
セントラルMFのジーナは自重してDFラインの少し前を陣取ってカウンターに備えているし、ビショップにフィオーリも生き生きと攻めあがるようなキャラでもない。
右のアギー・バックは少し中央よりにポジションを移してセカンドボールに対処する。
攻撃に主軸を置いているのはツートップのカミュに代歩、そして左のサネッティにセントラルMFの茜だった。

カミュが数的不利を感じさせないプレーで俊足のサネッティと裏の飛び出しに強みを見せる清水にぽんぽんとパスを通し、その度にフィオレンティーナのDFは薄氷を踏む思いで対処していた。
バイタルに構える茜も隙あらばミドルシュートを狙い撃ち、ディフェンダーに休む暇を与えない。既に蜘蛛の糸の発動などといっている場合ではない状態だった。
だがそこは世界屈指のDFであるレイズを擁するフィオレンティーナ。危機的状況ではあるが最後の1線は越えさせない。レイズはローマの怒涛のような攻撃を受けながらもその瞳を爛々と輝かしていた。



そして31分、試合が動く。
サネッティのマイナスのクロスを頭で合わした代歩だったがGKの左手に弾かれる。弾かれたボールはゴールポストに当たり、軽い反響音を響かせて跳ね返った。
偶然にもそれを受けたのはレイズ・フォーチュン。すぐさま前線に大きく蹴りだし、自身もローマ陣内に向けて駆け上がる。

中央付近で受けたのはFWのアンフローナ・フェラーリ。
イタリア代表ではカミュとコンビを組む事の多いこのFWは名は体をあらわすが如く俊足と決定力の高さの両方を兼ね備えて、更にベテランの味を身に着けている。
レイズからの鋭いロングパスを胸でトラップ。反転すると眼前にアギー・バック。フェラーリは一瞬体を傾けた瞬間サイドステップを踏んで彼女を抜き去った。

「ディレイ!」
ローマキャプテンであるジーナはそう叫びながらもドリブルを開始するフェラーリをマークに向かう。
しっかりと鍛えられた上半身をフェラーリの肩に押し当てるがやはりアズーリの名に恥じないFWは一瞬体をぐらつかせるだけでそれを耐える。

だがそれで十分だ。
一瞬、そのコンマ何秒かの間にキッカとパオラは落ち着いてDFラインを構築する。左右のSBも柔軟にポジションを移動して中盤の選手に寄せる。
フェラーリはジーナのマークを嫌がるかのように1回切り返す。そして後方のMFにボールを託して自身は前線に向かう。ジーナはそのままフェラーリにつき、ボールに向かうのはアギー。ボールを受けたロシア人フィグネリア・キーロフが前方にダイレクトではたく。受けたのはW司令塔のひとり、現フランス代表シャルル・バシュレだ。
パスよりドリブルに強みを見せるこの攻撃的MFの彼女はボールを受けてルックアップ。前線に走るフェラーリはジーナからマークを引き継いだ「潰し屋」パオラが自由を奪う。もうひとりの攻撃的MFのゾレンキはキッカとサンド・フィオーリが距離を置きつつ緩めにマークされている

「ならばっ!」
シャルルは前を向いてドリブル開始。右サイドに切れ込んだ。
ローマの左はサネッティがまだ戻っていない。僅かなスペースはルーキーのビショップだけが守っているのだ。
ここがローマの弱点なのは容易に予想できるところだ。



引いた波がより巨大な波になるように、フィオレンティーナの逆襲が始まった。


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【2011/06/05 20:51 】 | LEGA-CALCIO 2009-2010 | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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