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【2017/07/25 09:32 】 |
シーズンイン!!



目覚めるとまだ肌寒いのだが、カーテンの隙間から陽光が差し込んでいる。
まだかは目をこすりながらベッドから上体を起こす。

そして思い出す。
今日からSCMは新シーズンの始動日。
まどかにとって、初のTMリーグが始まる。





「おはよー」
「おはよ、まどか」
初めて着る練習用のトレーニングウエアを身につけ、食堂に降りると美樹さやかが既に朝食のパンにかじりついていた。
SCM食堂の朝食はビュッフェ形式であり、各々が自由に取り分けられる。まどかも早速お盆を持って食事を用意する。
「おはよう、ほむらちゃん」
「…おはよう、まどか」

少し緊張した風な暁美ほむらも食事を小皿に取り分けていた。

3人は同じテーブルに付き、黙々と食事を始めた。これまで寮内では先輩選手たちとそれなりに交流をしていたのだが、今日は全員が集合。更に稀代の変態監督、松原聖にもユース以来はじめて会う。
ありていに言えば緊張しているのだ。


「えっと、みんなからだの調子はどう?」
「うん、昨日のアクティ…なんちゃらのおかげで調子いいよね」
「アクティブレスね」

聞くまでもなくまどかもそれは自覚していた。というより体が軽く感じている。
今まで1ヶ月、疲労と戦いながらだったから殊更そう思えるのかもしれない。


「集合時間って何時だっけ?」
「8時半よ」

時計を見ると7時半を指していた。この辺で切り上げておかないと練習に支障をきたす恐れがある。3人は何も言わずにトレーを片付けはじめた。



8時、共用ロビーに行くが選手たちは誰一人いない。あと30分で練習始まるって言うのにみんなはどこにいるんだろう?
さやかはグラウンドを見渡せる窓に近づき、あっと声を出した。

「え、まさかもうやってるんだけど…」








「遅いよ、3人とも」
慌ててグラウンドに出るとキャプテンの本田飛鳥が出迎えた。彼女の額には既にうっすらと汗が浮かんであり、それなりのウオーミングアップが終わっている事を証明していた。

「一応練習開始1時間前からウオーミングアップとかパス練習とかはやっておくのがウチの慣習なの」
「言ってくれれば…」
さやかは不機嫌そうに顔をしかめた。飛鳥は後頭部に手を置いてからから笑う。

「ゴメンゴメン。て言うか知子コーチの指示でギリギリまで練習に参加させるなって言われててね」
「え…それどういうことですか?」
さやかが問いただそうとしたときに大きな笛の音が鳴り響いた。緑の芝の上に松原監督、そして川田知子コーチの姿が見えた。


「あ、急ぐよみんな。集合だよ」
飛鳥は慌てたようにそう言うと走り出した。答えを聞けなかったさやかたちは少し違和感を感じながら飛鳥のあとを追った。




「さて、みんなオフはきっちり休めたかな?」
松原聖監督が全員を見渡してからそう言った。そしてちょっとした話―まあ今季は出来れば優勝を狙いましょうとかそんな話をした。そして殆どのみんなが顔見知りになってはいるものの、改めてユースから昇格したまどか、さやか、ほむらが自己紹介をした。


「で、相沢は?」
「あのですね、まだアメリカの退団手続きとかが済んでないみたい。合流は来週くらいになるみたいです」
「ち、大物ぶってるわねー」
聖監督は明らかに不機嫌そうにそう吐き捨てる。アメリカ帰りの選手の合流はチームにとってプラスになるんだから歓迎するはずなのに、どうして不機嫌なんだろうか。

「まあいいわ、とりあえず今いる面子で早速紅白戦やりましょ。えーっとかずみと忍は別メだっけ?」

いきなり紅白戦?
まどかたち3人はその動きの速さに明らかに動揺した。
そしてこれがトップチームの厳しさなのかもしれないと感じてもいた。


コーチの指示でチームが分けられる。メンバー22名のうち2名が怪我明けの別メニュー調整なので自然10対10となる。レギュラー組とサブ組、みたいな分け方ではなく、割と均等な配分。恐らくレギュラー分けはこれからなのかもしれない。
まどかとほむらはビブスチーム、さやかだけシャツチームに分かれた。


「いい、最初だからと言って調整だとか思わないでね。今この瞬間からレギュラーを決める戦いが始まるんだからねっ!」

その言葉でピッチ上に緊張感が走る。そうだ、これからは戦いなんだ。
「そ、さやかちゃんだってスタメン目指していいんだからね」
緊張しているさやかの肩を叩いたのは同じチーム分けになった飛鳥だった。さやかは真剣な表情で頷いた。


知子コーチが笛を吹く、紅白戦が始まった。



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【2011/07/18 13:31 】 | Others League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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