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【2017/07/25 09:34 】 |
第29節 AC Miran vs AS Roma 8


「ただいま戻りました」
サンシーロピッチサイド、ローマベンチに橘恵美が戻ってきた。少し汗ばんだ様子だが何も無かったかのように振舞っている。恵美はいつもどおり監督Bucchiiの隣を占拠した。


「説得ありがとうな。カミュはいい女になって帰ってきたよ」
「まあ、ちょっと誤解を生みそうなセリフですね」

恵美はそう言って含み笑いをした。
試合は35分を過ぎていた。




「ただいまーもう下着まで汗でびちゃびちゃだったよー」
「おう、おかえりーここ座りんさいな」
「ありがとーサンド」

ロッカールームで着替えを済ませた茜が同じように途中交代したサンド・フィオーリの誘いでベンチに座る。サンドの逆隣りにはドリンクを飲むオーラの姿もいた。
ベンチ前Bucchiiの隣に配した恵美が後ろの茜、サンド、オーラに振り返る。

「や、やーエミ。リタイヤ3人娘ーなんちゃって…」
「ふふっ」
恵美は3人を等分に見て微笑むと、また前を向いて試合を注視した。サンドたちはお互いを見合わせて肩をすくめた。



「しっかし、あいかわらずあの我侭娘は守備しねえな」
「今回はいつものFWじゃなくてトップ下なんだから、守備はするべきだと思うんだけどねー」

前線でドンと構えている(ドン、というほど大きくは無いが)カミュ・ファルコーニを見てサンドとオーラは口々に呟く。茜は二人のやり取りを見、そしてピッチのカミュを見て微笑む。

「お、リルハが後ろに下がった…」
「あ、カミュに怒られて元のポジションに戻った…なさけねーなアイツ」

「うわぁ、必死で守備してるジーナキャプテンにまで文句言ってるぞアイツ」
「何て言ってるんだ?…『さっさとボール寄越せ』ってひでえなオイ」
「ホント、あいつはアカネがいねえとツンだよな」
「だよなー」
「・・・・・・・・・・・・・」














右サイド、ローマにとっては左サイドをポジションチェンジしたコルネリア・アウリシッキオが疾走。ウィルマ・ビショップが併走する。

(あーくそコイツも目茶苦茶速いじゃんかよ。何なんだよこのセリエってのはーこんなのがウジャウジャとさー)
ウィルマはここにきてローマに加入した事を後悔したが時間は戻せない。
(てかさーアタシの本職はセンターバックなんだぜーいつもいつもサイドバックばっかりでこういう速いのばっかり相手でさー)
アウリシッキオはドリブル速度を殆ど緩めずにダブルシザース、ビショップを抜きにかかる。

(でもまあ、)

シザースから中央に切れ込む動き、そしてこれはフェイントでライン際を抜きに行くアウリシッキオだったが読みきったビショップがコースをふさぐ。

(これはこれで楽しいね。アズーリ止めるとか快感だよー)

自信を持ってかけたフェイントが読みきられたアウリシッキオはショックを隠せない。その隙を狙ってビショップはボールを掻っ攫った。


そしてルックアップ。

(うは、速い…)

既に一番近くのイルマ、そして中央ジーナへのパスコースが塞がれている。ボールを奪われたアウリシッキオの気配も後方からビンビン感じる。
本当に仕方なしにビショップはライン際をドリブル。だが後方から追いすがるアウリシッキオの足音がどんどん近くなる。


「こっちだよおばちゃんっ!!」


声が聞こえた。その声の主は随分遠くだが銀髪をなびかせて怒ったような顔をしている。
てかー


「おばちゃんじゃ、ねーよっ!!」


ビショップは声の主、カミュ・ファルコーニに向かってロングパスを出した。



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【2011/08/11 21:01 】 | LEGA-CALCIO 2009-2010 | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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