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【2017/07/26 19:42 】 |
思慕?恋慕?百合?それとも(笑)


「えー…と、し、シカメ?」
「カナメですっ!鹿目まどか」
「あー悪い悪い、今度こそ覚えたでー」
「そんなこと言ってもう3日も同じ事言ってるじゃないですか、ちとせ先輩はっ!」
「だからさっきから悪いゆうとるやんか。だがなまどか、そうやってお前をいじると可愛くて仕方ないんやー」
「きゃーきゃー、やめてくださいちとせ先輩っ!きゃーきゃー」
「あーちとせ先輩っ!アタシのヨメになにをするー」
「さ、さやかちゃんまでー誰か助けてー」


「馴染んでるわねーすごく…」
練習の休憩時間、グラウンドの片隅で繰り広げられる光景。SCMヘッドコーチである川田知子は呆れ顔でその光景を眺めていた。
相沢ちとせが練習に合流してまだ3日目の事だった。





相沢ちとせと鹿目まどか、美樹さやかの騒ぎにまわりで休む選手たちも笑顔を見せている。だが少し離れた場所でそれを見る少女に笑顔は無かった。長い黒髪を後ろでまとめてその先をかき上げるような仕草をし、足元のボールをスパイクの裏でぐりぐりいじるその少女は暁美ほむらだった。

その背後にそっと忍び寄る影。影は気配を殺し、暁美ほむらの背後から―

耳に息をそっと吹きかけた。


「ひゃ、ひゃうっ!」
飛び上がった瞬間を逃さずその影は後ろからほむらの体を抱きしめた。華奢だが全身に強く鍛えられた肉体を感じ、その影はうっとりとため息を吐く。

「ま、松原監督っ!」
振り返ったほむらは動揺しながらそう言う。松原聖はほむらを抱きしめた体勢のまま、口を尖らせて首を振った。
「違う違うほむらちゃんー、聖ちゃんって呼んでよー」
「は、離してください…えっとその………ひ、聖ちゃん…」
「うん、よろしい」
その言葉を聞けて満足したのか聖は抱きしめていた腕を解いた。ほむらは頬を少しばかり赤らめてから大きく深呼吸した。

「私じゃ満足しないわよねーやっぱまどかちゃんがいいの?」
また近寄り、耳元で囁く聖。ほむらの顔が今度こそ首まで真っ赤になる。
「ち、ち、ち、ち、ちが…」
「あら、私は百合とかレ○ビアンとかそういう嗜好も構わないと思ってるのよ。実際友達に少女趣味の子もいるしね」
「いえ、私は……その…」
「いやーん可愛い。いつもは冷静なほむほむがこんなに動揺するなんて♪」
少し言い過ぎたのだろうか、ほむらは顔を赤くしたまま涙目で聖を睨みつけた。

「か、からかわないで、くださいっ!」
ほむらはひとしきり聖を睨みつけるとぷいと背を向けてその場から歩き出す。

「あ、そうそうこっちが本題―」
その背中に聖が声をかける。ほむらは背を向けたままその場に止まった。



「あんた相沢を意識しすぎ。プレー全体がちっちゃくなってるから注意しなさい」
その言葉でほむらが振り返る。その表情には今までの怒りはなく、むしろ驚愕の表情が浮かんでいる。



「同じポジションだから意識するなってのも無理な話かもしれないけどね。根本的にスタイルが違うんだから意識しすぎるのは良くないわよ。
確かにその通り。ほむらは基本的にはパサーであり、突破派のちとせとは分野が違う。ただ同じポジションなだけだ。
「それにー」
聖は髪をかきあげながら微笑んだ。

「私はほむらちゃんのこと結構評価してるのよ。期待してるから裏切らないでちょうだい」
そう言うと聖は右手をひらひらさせて背中を向けた。こんどはほむらがその背中を見送る番だった。



そして休憩も終わり恒例の紅白戦。
ああは言われたほむらだったが結局サブ組にまわされた。ユース3人組は全員サブ組ではあったのだが。
ちとせは練習合流後、必ずレギュラー組で紅白戦に参加している。




紅白戦を見ている聖、そして川田知子コーチにチームドクターのるりが近づく。
「お、やっとるねー」
るりドクターは白衣を風になびかせながらニコニコと選手たちの姿を見つめている。

「何か用かしら?るりさん?」
「あ、そうそうこれ。相沢ちとせのメディカルチェックのデータがまとまったから」
るりは右手に持ったクリップボードを聖に手渡した。それを受け取った聖はすぐにボードに目を移す。しばらく見ていた聖だったが大きなため息を吐いた。

「ふう…そうだとは思っていたけどやっぱりか」
聖からクリップボードを受け取った知子は内容に素早く目を通し、愕然とした。

あまりにも普通。
本来フィジカル大国のアメリカでのプレーをしていたなら、筋肉や瞬発力など基本的なフィジカルの部分のそこ上がりがあるはず。それはLAギャガンの藤崎やロッカーズの桐屋にしても驚くほどの向上を見せている。

だが相沢に関して言えば、アメリカ移籍前のデータと現在のデータに殆ど変わりが無い。
目覚しい向上も無いが、ダウンもない。
比べるのは本来やるべきではないが、このデータだけ見るとキャプテンの本田飛鳥のほうが遥かに高い数値である。
聖はまたため息を吐いた。
「ま、いいわ。数値だけが全てじゃないしね。来週田園調布との練習試合で確認させてもらうわよ」



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【2011/08/15 14:55 】 | Others League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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