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【2017/05/24 22:34 】 |
女子セリエA,30節終了して


イタリア女子セリエA第30節終了。
大注目は首位を走るインテルミラノと勝ち点差3で追うACミランとのミラノ・ダービー。
前後半通してレベルの高い試合ではあったが双方負けたくないという思いが先行したかリスクを負った戦術はあまり見られず展開としては淡々と進んだ。結果もそれに反映されて0-0のスコアレスドロー。
だが3位だったローマが主力を欠きながらホームにブレシアを迎えて2-1で快勝。森下・ジーナと中盤の核を休ませたがいままで控えだった選手が奮起、初のCBスタメンに起用されたビショップも軽快に守備をこなしこれでミランを抜いて2位首位のインテルとも勝ち点差2まで迫った。

そして水曜日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグ、ローマはやはりホームにマンチェスターユナイテッド迎えた。この試合も森下はベンチ外であったがキャプテンのジーナが復活。堅守速攻1-0で勝利した。

そして次節31節。ローマは4位のラツィオとのローマ・ダービーを迎える。
最終節34節までもうすぐ。この先ローマがスクデットを獲るにはこの試合そして33節のインテル戦というふたつの大きな壁が立ちはだかる。
近年まれに見る盛り上がりを見せる女子セリエAだ。





「と、これが前の試合のビデオだが…」
前節サンプドリア対ラツィオの試合をローマの偵察がビデオに収めていた。
それをチームメイト全体で鑑賞する。

「む、勝手に話し合っておいてくれ。俺は抜けるな」
監督であるBucchiiはビデオだけセットするとあっという間に部屋から出て行った。唯一の男性である彼が部屋からいなくなったことで弛緩した空気が流れた。
しかし最近のBucchiiは少しおかしい気もする。練習中にいなくなったり今日のようにミーティングを選手に任せて出て行ったりと。
自主性を育てているといえば感じはよいのだが、投げやりにも見えなくはない。
そんな事を考えながらキャプテンであるジーナは隣で画面を食い入るように見る森下茜に目を向ける。

前節、そしてチャンピオンズリーグと回避し回復に努めた。これで恐らく最終節まで燃料切れを起こすことはないだろう。だから次の試合は出るはず。
だが彼女は元ラツィオの選手。通常ダービー相手のチーム間での移籍などありえない話なのだが、どういうわけかこの移籍が実現。そして茜はローマで結果を出している。
次の試合はローマ・ダービー。ラツィアーレからのブーイングはどれほどになるのか、想像もつかない。
そしてその渦中の人物として確実に結果を残さなければいけないプレッシャーもあるだろう。EU外という足枷もある。

茜がジーナからの視線に気がついて微笑んだ。ジーナは首を振って画面に向かってあごをしゃくった。茜は慌てて画面に目を移した。


ま、それはいい。
まずはお相手のラツィオをしっかり見て対策しないとな。
ジーナは気持ちを切り替え、茜と同じように画面を見据えた。



システムは3-5-2.試合によっては4-4-2に変化もするけど基本的に変わらない。
エリーゼ・フルガルという元ドイツ代表GKを中心に現アズーリのレミ・クロスティからなる3バックはバランスの取れた守備を構築。
中盤守備的なMFはバチカン国のエルザ・ラ・コンティにフランスから移籍し、茜の穴を埋めたヴィルヘルミナ・カルメルがバイタルに蓋をする。両サイドは右にニキータ・アルデンテ。左にジェシカ・クロウド。特に右の元アズーリであるニキータはセリエでも5本の指に入るテクニシャンだ。
トップ下はパス良しテクニック良しシュート良し、ついでにルックスもモデル兼業で良しのシルビア・セルビアン。スペイン代表でもトップ下レギュラーを譲らない彼女がラツィオの攻撃全てを牽引している。
ツートップはご存知超不良FWで得点王、アズーリのアンジェリカ・スロウデニア。更に今季からラツィオに加入しあっという間に頭角を現したポーランド人のリリカ・フェルフネロフ、背は低いが動きの速さで相手DF陣をかく乱しアンジェリカにスペースを与える役割をする。だが自身の得点能力もかなりのものだ。


「……こうしてみると、穴があまり見つからないんだな、ラツィオは」
「…そうだねー」
ジーナの言葉に茜が同意の言葉を返す。あえて言えば3バック自体の弱点である両サイドの裏だけど、あのレミが易々とスペースを与えるとも思えない。レミの守備統率力の高さは代表で散々見せ付けられた。

「ま、アタシがいるから心配すんなよなー」
カミュ・ファルコーニの元気な言葉にジーナは珍しく素直に微笑んで頷いた。
先日のミラン戦から一皮剥けた感のあるカミュは続くブレシア戦、マンチェスター戦でも存在感を見せて勝利に貢献している。
茜や代歩加入以前のローマはやはりカミュ中心のチームではあったが、今考えればそれはカミュに『依存』していたとも言える。
今はチームの中でカミュ・ファルコーニを引き上げて存在を確立させるという感じが強い。これこそが正しい「ファンタジスタ」の使いかたではないのだろうか?


「でも、カミュ」
茜が口を開いた。その顔は真剣そのものだった。

「エルザだけには注意してね」




茜は思う。
あの「悪魔の聖職者」がもし牙を剥くとしたら、それはカミュに対して以外考えられない。
だから悪魔が牙を見せる前に試合を決定付ける必要がある。競った試合になればなるほど牙は鋭くカミュを狙うだろう。


「それだけは、させない…」
茜は誰に言うでもなく、そう呟いた
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【2011/09/11 19:01 】 | LEGA-CALCIO 2009-2010 | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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