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【2017/05/23 02:26 】 |
開幕前夜、札幌のホテルにて

札幌厚別区のとあるビジネスホテル。
SCMの選手スタッフの面々は桜花杯1回戦札幌ノースアヘッドとの試合のため前日このホテルに入った。

区内の高校グラウンドを借りて最後の調整を経て夕方、ホテルの会議室を借り切ってのミーティング。
松原聖監督は大きなため息の連続だった(笑)





「ぶっちゃけね、抽選の飛鳥を恨みたい気分なのよホントはねー」
「ええー、何ですかそれ??」
会議室最前列のキャプテン本田飛鳥が口を尖らせる。

「だってね、まず総合2位獲ったのにシードじゃないし、しかも相手が今季初トップリーグ昇格のノースアヘッド。更に開幕戦が向こうのホームって、負けろって空気がビンビンじゃないのー」
「だなだな、それはアタシも思った」
「えー、芹華さんまでひどいー」

と、このやり取りで室内がどっと沸いた。
正直かなり厳しい組み合わせであることは否めない。
初のトップ昇格でその開幕戦がホームゲーム。しかも相手が総合2位でありながら常にぎりぎりの試合ばっかりやっていたSCMだから組みし易いなんて思われたりしてるかもしれない。そりゃチームもサポーターも大盛り上がりで試合に臨むのは避けられない。その異様なモチベーションに飲み込まれてしまう可能性だって全然否定できるものでもない。
思えばSCMだってTMリーグ初参戦の桜花杯では優勝候補筆頭と言われたROOMMATESを下して1回戦突破という快挙を成し遂げた(その後2回戦でFCHにボゴられたのは言わないで欲しい)。
そんなことがSNAにできてもおかしいことではない。
更に言えば、


「それに、普通に実力で言えばSNAはトップチームでもおかしくない戦力だからねえ」


前季のチャレンジリーグの成績は11勝11分6敗。得点24点失点12点の得失点差12点で総合2位。
圧勝したSSSとは比べるべくもないが得失点差では他のチームを大きく引き離している。
引き分けが多い事から出入りの少ない守備構成の整ったバランスあるチームという印象だ。
更に今季はSSSから沢渡ほのかという春日の誇る危険なファンタジスタ競馬野郎を引き入れて攻撃にてこを入れている。
ロシア代表のリピンスキーという規格外トップ下まで持つ人材の豊富さを考えても決してトップに引けをとる選手層ではない。


「んま、とは言っても明日試合だから今更文句言ってもしょうがないのよね」
聖はまた大きなため息を吐くと立ち上がり、大きなホワイトボードにフォーメーションを書いていく。


「すみれちゃんに偵察行ってもらった内容を見る限り、恐らく向こうは慣れ親しんだ3-5-2で来ると思う。トップ下にリピンスキーで沢渡ほのかはSTあたりで来る可能性が濃厚ね。猪飼ヒフミあたりとダブルボランチ組んだらどっちがどっちかわかんなくなるかもしれないわね」

聖は冗談を言ったつもりだったが選手たちはしんと静まる。ちっと舌打ちをして話を続ける。

「そういうことで、3バックにはワントップを当てるのがセオリーなので今回はセオリー通り」

書き記したフォーメーションは4-5-1。だが中盤はいつものアンカーシステムではなくダブルボランチのトップ下1という形。

「3バックの生命線はその整ったラインDF。それを無効にするために2列目からの飛び出しが必要。だから両サイドはサイドを使うというよりも中央に絞る感じで」
ダブルボランチのどちらか片方も積極的に攻撃参加をする。そしてその攻撃を形にするためにトップ下には正確かつ大胆なパス能力を求める。


「じゃ、それを踏まえて明日のスターティングね」

聖は選手たちを見渡した後、すらすらと選手を決めていく。

GK 東
CB 桑原
CB 水島
SB 川添
SB 里仲
CMF 本田CP
CMF 千葉
SMF 川崎
SMF 神条


そして……


「トップ下、暁美ほむら。CFは宮崎都」
ほむらの名前が出た瞬間、室内から軽くどよめきが起こり、呼ばれた本人の目が見開かれた。

「す、凄いよほむらちゃんっ!!」
まどかがまるで自分の事のように飛び上がり、隣のほむらの肩を掴んで揺さぶった。当のほむらは未だ信じられない風にきょとんとした表情。
ユースからトップに昇格し、そしてレギュラーを夢見て鍛え続けたがそれがあまりにあっさりと。
しかも開幕戦で叶ってしまった。


「ほむら、あなたのパスに期待してるのよ」
聖はそうほむらに言った。ほむらは周りを見て、そして監督を正面に見据えて立ち上がった。

「精一杯、やります」




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【2011/09/12 19:53 】 | Others League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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