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【2017/10/23 13:29 】 |
第31節 AS Roma 対 Lazio 1 ダービー開幕!


「ふう、そういえば」
試合前のロッカールーム。キャプテンのジーナ・デル・サルトはいつものように新聞を熟読中、不意に顔を上げて茜と代歩を見る。
「そういえばドイツはドイツカップ決勝戦なんだよな。ドルトムント対ビーレフェルト」
ちょうどこの試合と殆ど同じ時間のキックオフで決勝戦が行われている。ジーナが茜と代歩を見たのは、この両チームそれぞれに日本人選手が含まれているからだ。

「へえ、そうなんだ」
食いついてきたのはアカネの方で、代歩はそれを一瞥してから神経質にスパイクの靴紐を締めなおす作業に没頭した。

「ほれ、どっちにもジャポネーゼがいるなんてな。お前たちの世界進出は凄い事になってるな」
「えへへ、そうかなあ」
そう言いながら新聞の予想スタメンを見せる。茜は自分がほめられた訳でもないのに照れた様子で体をくねらせる。

とまあ、こんな感じでASローマの試合前の様子は概ねこんな感じだ。
変に気負いもプレッシャーもない。ラテン系の気質もあるのだろうが、この苛烈極まるローマ・ダービーという現実から少しでも目を逸らしたいという思いもあるのかもしれない。


不意にドアが開く。全員がそちらを注視すると廊下から監督であるBucchiiとお付のコーチ橘恵美が一緒に入ってきた。そういえば最近Bucchiiは少し痩せたように見える。

「おっしゃ、じゃあ打ち合わせとスタメン発表な」
Bucchiiが手を叩きながら全員を見渡し、そして恵美は小脇に抱えたホワイトボードを準備する。






8万人収容のオリンピコはその殆どの客席が埋まっており、この伝統あるローマ・ダービーがいかに地元人やサポーターから深い関心があるのかを物語っている。
3年前にローマがAに昇格してからこのダービーは都合5回戦われているのがその戦績は3勝1敗1分でローマが大きく勝ち越している。前回の対戦は1-1のドローだった。

勿論順位的なものもこの試合の関心度を高めるのに大いに役立っている。
現在ローマは首位インテルと勝ち点差2の2位。ラツィオは更にローマと勝ち点差3の4位。つまりスクデットを狙うにはラツィオは勝ってその差を縮めたい。ローマは勝ってインテルとの差が広がるのを回避したい。
双方試合にかける意気込みは強いのがこれからでもわかる。
そしてローマとラツィオのサポーター、ロマニスタとラツィアーレの素行の悪さはセリエ内でも群を抜くことでも有名であり、双方のゴール裏サポーター席は暴動や混乱か起こらないように頑丈なフェンスで隔離されている。

スタジアムの電光掲示板に両チームのスターティングが表示される。それを見た客席から唸り声のような歓声が響き渡る。

AS Roma
GK 1 プレシャス・デーデ
DF 3 キッカ・コスタクルタ
DF 4 パオラ・ファウネル
DF 16 サンド・フィオーリ
DF 17 ローザ・ベルガメリ
MF 6 ジーナ・デル・サルト
MF 19 森下 茜
MF 8 オーラ・サネッティ
MF 7 アギー・バック
FW 10 カミュ・ファルコーニ
FW 9 清水 代歩


Lazio
GK 1 エリーゼ・フルガル
DF 3 キャリス・モンティアーナ
DF 4 レミ・クロスティ
DF 13 デイジー・アルマーニ
MF 5 エルザ・ラ・コンティ
MF 6 ヴィルヘルミナ・カルメル
MF 17 ジェシカ・クロウド
MF 8 ニキータ・アルデンテ
MF 7 シルビア・セルビアン
FW 10 アンジェリカ・スロウデニア
FW 14 リリカ・フェルフネロフ



双方がっちがちのベストメンバーであるが、特に驚かれたのはローマに茜の名前があることだった。
茜はもう何度も言うまでもないが、ラツィオからローマというダービーチーム間の移籍を果たした選手であり、その風当たりは想像以上に強い。だからこそこのダービーでは茜はメンバーから外されるのではないかという意見も多く、実際各スポーツ新聞の予想スタメンでは茜の名前を抜く誌も多かった。



夕闇が濃くなる時間、スタジアムの明かりがゆっくりと時間をかけてピッチ全体を照らし始めている。
そして、選手たちが姿を見せるとその歓声は最高潮に達した。


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【2011/09/20 20:16 】 | LEGA-CALCIO 2009-2010 | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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