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【2017/05/24 09:22 】 |
TMFAグランドチャンピオンシップ 3
「キリノさんっ!」
ゴールを告げる笛の音を聞きながら私は声を張り上げてピッチでうずくまる紀梨乃さんに駆け寄った。
うめき声をあげつ彼女の周りには鮮血が飛び散り、ただ事ではない様相だった。恐らく足を出したWBLの清川さんは顔を真っ青にして介抱をしていた。




どうやら交錯時、清川さんはボールをクリアする為に足を大きく振り上げ、紀梨乃さんは頭からボールに飛び込んだ。
その時に清川さんのスパイクが顔面を強打したようだった。

ベンチからドクターの森崎るりさんが救急箱を持って飛んでくる。審判が担架を要請し、そして清川さんを呼んでレッドカードを提示した。
危険行為ということだろう。電光掲示板に交錯時の様子が映されているが足の位置はかなり上まで上がっており、確かに危険行為とみなされるレベルだった。

ベンチでは既に一文字茜ちゃんがユニフォームに着替えて準備完了していた。
紀梨乃さんの鮮血はどうやら鼻血みたいであり、でも右目の辺りが赤黒く腫れあがっていた。

「キリノさんっ!」
「キリノっ!キリノっ!キリノッ!」
いつの間にか鞘子さんがここまで来て必死に声を上げていた。担架に乗りながら紀梨乃さんは腫れた右目を押さえながらも力なく笑う。

「あ、あはは。ダイジョーブだよサヤ。平気だからポジション戻りなー」
こんな状態で何て気丈な… 私は涙が出そうになった。
既に涙を流している鞘子さんの背中を何度か叩く。まだ終わってないんだ。


「みんな!集まって!」
紀梨乃さんに代わってピッチに入った茜ちゃんが全員を呼ぶ。交代してポジションの確認や監督からの伝言を聞かないと。

「えっと、ボクとミヤミヤのツートップ。トップ下に鈴音ね。サイドは変わらずにボランチの位置、キリノさんの場所にキャプテン」
指示を聞きながら私は頷く。

「あとは監督からの伝言… 『勝ちなさい』…だって」

全員が硬い顔をして頷く。私は皆を見渡した。
ここで言わないとだね…私、キャプテンだし(笑)

「みんな、きいて」
全員の輪の中に私は進み出た。

「監督は勝てって言った。でも今のみんなの状態じゃ勝てないよね」
皆の顔を見渡す。サヤやミヤミヤは怒りに顔を震わせてサトリンはおろおろしている。他の人もいまの事で少なからず動揺している。

「冷静に、深呼吸して。それでしっかり手を取り合って監督の言葉を飲み込もう。勝とう」
私が手を出す。芹華さんがその上に手を乗せる。程なく全員が手を乗せた。

「せーっの!」


「「「「ふぁいと!

ファイト!!

ファイト!

ゴー!!」」」」

キリノさん見ててください。弔い合戦ですよっ!(死んでないけど)

相手は10人になったけどDFを交代する様子は無い。この状態でも攻めを意識しているのは流石だ。
それならそれで好都合。薄くなったバックラインを突破する。

さあ、いくぞっ!!


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