忍者ブログ
  • 2017.09
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 2017.11
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2017/10/23 13:29 】 |
第31節 AS Roma 対 Lazio 6 囮の効用


後半開始直後、ラツィオMFシルビア・セルビアンは違和感に気がつく。

(アカネがいない?)

いや、そういうわけではない。
確かにピッチに姿を確認していた。だが前半のように自分にまとわりつく姿が見えない。代わりに目の前には黒髪無表情のイギリス人、アギー・バック。
サイドを見ると茜がローマ右サイドに陣取っていた。


「なるほど、後半はあなたが私の相手なのね?」
シルビアはニコリと笑ってからアギーにウインクをする。アギーは無表情のままそのウインクに答えなかった。



中盤エルザ・ラ・コンティのパスをカットしたジーナは左のオーラ・サネッティに送った。すぐさまオーラにはニキータがつく。
オーラは殆どそちらを見ずに中央アギー・バックにパス。出した瞬間ニキータの脇を駆け抜ける。
だがニキータもそれは折り込み済み。きちんと対処し、併走する。
オーラからのパスを受けたアギー・バックはパスランをかけたオーラではなく逆サイド、走り出した森下茜にロングパスを出した。

が、パスは茜に渡る寸前にサイドMFのジェシカ・クロウドが足を伸ばしてカットした。

ジェシカ・クロウドはアメリカ国籍の選手であるが自身の代表経験は無いし、恐らくこれからも無いであろう。
アメリカというのは戦術眼やテクニックそのものよりもフィジカルやスピード、基礎的な部分の伸びしろを大事にする部分があり、ジェシカというのはそれが圧倒的に足りていない。
ただ戦術眼だけで言えばそれはずば抜けていて、攻守共にバランサーとしての責務はしっかり果たせる。
クロスの制度もそこそこ、足の速さもそこそこ、テクニックもそこそこというぱっとしない雰囲気もあるが、相対するとこれ以上嫌な選手も中々見つからない。右のニキータが攻撃の主軸となることが多いラツィオだけにジェシカの役割は守備的にも重要な役割を負っている。



ジェシカから中央のヴィルヘルミナへ、そしてヴィルヘルミナから逆のサイドに長いボール。今さっきローマが企てた事をそのままやり返す。だが今回は前線に走るニキータに綺麗にパスが通った。オーラ・サネッティはパスランで前に出た分守備には出遅れた。

だがローマ左サイドにはサンド・フィオーリがいる。守備的サイドバックとして長らくローマの左サイドを守り続けているこの選手は「攻撃はめんどい」とはっきり言ってしまうほどの選手。だがサイドバックとしての守備に関しては恐らくセリエの中でも1~2を争うほどの力は持っている。まだ若いためにその実力にもむらがあるのが弱点だが。

ボールを受けたニキータの前にサンドが立ちはだかるが周囲を見渡して舌打ちをする。

「ヘイパス!ヘイパス!」

サンドの裏のスペースにFWであるリリカが入り込んでパスを要求している。サンドは一瞬だけ中央を見てキッカが相変わらずスイーパーシステムを採用しているのを確認。さらに表情が歪む。


(ち、オフサイドラインが下がってるからリリカの位置はオンサイドじゃないか)

スイーパーシステムのおかげでキッカの位置がオフサイドラインとなる。キッカは前半途中からラツィオFWアンジェリカを意識しラインDFを解いている。それがサイドのスペースを広げる事になる。
サンドは裏のリリカと前方のニキータを当分に見ながら、だからこそニキータのドリブルに飛び込めない。

(…どうする……)

一瞬逡巡したサンドだったがそれを見逃すニキータではない。ドリブルの進路を中央に変え、ニキータがエリアに入ろうと企てる。囮になったリリカは急旋回し、やはりフリーランでエリアに入り込む。
サンドをかわしたニキータが絞りながらクロスをあげた。低めの弾道は速いスピードで中央走りこむアンジェリカの頭にジャストミート。

後半7分、ラツィオが先制した。
PR
【2011/10/10 00:35 】 | LEGA-CALCIO 2009-2010 | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
<<第31節 AS Roma 対 Lazio 7 はじめてのFW | ホーム | 第31節 AS Roma 対 Lazio 5 それぞれの思惑>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














虎カムバック
トラックバックURL

<<前ページ | ホーム | 次ページ>>