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【2017/10/23 13:27 】 |
そして決勝へ


3度の笛が兵庫県はばたき市モナコスタジアムに響き、その瞬間に赤と黒のロッソネロの選手たちが歓喜に沸いた。反対に白のジャージの選手たちがホームスタジアムの芝で俯いた。


『試合終了! ファーストレグスコアレスドローからのこの試合。勝ったのはSCM!後半20分の1点を守りきりましたっ!』


後半早々に投入された一文字茜が得意のキャノン砲をFCHゴールに叩き込み、それを守りきった。

スタジアムの中初のフル出場、そして初アシストを決めた暁美ほむらはベンチで沸き返る仲間たちを見る。

ジャージ姿の鹿目まどかは周りの選手たちと同様に歓喜に溢れているが、その隣の美樹さやかだけは椅子に座り込んだまま俯いていた。




次の日、兵庫から朝一の新幹線で戻ったSCMの選手たちはオフではなくアクティブレスト(積極的休暇)に励む。
本来であれば試合出場した選手だけがやるのであるが、ベンチ入りした選手たちも同様にしている。


軽負荷の練習を終えた選手たちは早めの夕食をとり、その後ロビーで談笑。


「決勝はDMSとか、えっと福岡のベストアメニティスタジアムだっけ?」
「佐賀の鳥栖だよ芹華さん。そういう間違いは佐賀県民を敵に回すよ」


そんな神条芹華と本田飛鳥の会話を耳の端で聞きながらほむらはピンクのガゼッタを開く。






遂に決勝戦だ。
大方の予想を裏切る、というか予想しにくい結末の決勝戦の組み合わせというのが正しいのか。
横浜のSharp&Crisp武蔵野対ダイナマイトメイツ駿河というTMリーグ玄人筋には大うけしそうな試合だ。
この2チームには数年前から浅からぬ因縁めいたものがある。
TMリーグ参入当時、DMS(当時TLS)主力選手であった牧原優紀子は元SCM選手であり、SCM初参入の年トップにいたが桜花杯後、試合出場も無いままサテライトに降格。その後チーム運営に不満を感じた牧原はDMSに移籍。その1年後にチームを昇格させる原動力となった。

DMS初参入時、牧原は公の場でSCM批判をし、そして桜花杯で当時王者と呼ばれるWBLを下してその後のWBL低迷期を演出した。だが準決勝でそのSCMに苦杯を舐めた。
その後も牧原はSCM批判を繰り返し、チーム経営の問題からSSSに移籍。そこからベルギーへと戦いの場を移す。

当時の事を知るものにとってみればこの戦いはかつてチームの顔であった牧原を擁した駿河が数年の時を経て武蔵野に挑むというストーリーも感じることが出来るだろう。だが現在の選手たちはそのような感情はもう無いであろう。

では因縁はもう無いのか?
いや、これがあったのだ。

少し調べてみたが、非常に面白い事がわかった。
まずDMSの新しい顔となった「金髪の射手」巴マミ。彼女の出身は神奈川県の見滝原中学であり、これは何と現在SCMの新しいトップ下暁美ほむら、それにサブメンバーである美樹さやかや鹿目まどかと同じ中学であった。中学時代、巴マミは彼女ら3人にサッカーの指導もしていたらしく、これだけでも師弟対決という因縁を見つけることが出来る。
更にDMSの新しいFW佐倉杏子。この桜花杯で既に4得点と得点王独走中なのだが、彼女もまたSCMユース出身というから驚きだ。

過去の因縁、そして新たな因縁が絡み合う桜花杯決勝戦。
どれだけのドラマがそこに待っているのか。
九州の空にその熱き戦いが幕を開くのは間もなくだ。









そこまで読んでからほむらはため息を吐いて新聞を閉じた。
まあ、少し調べればわかることだがこうも書き立てられてはいい気分とはいえない。


因縁


ほむらにそういう感情は一切無い。
巴マミは確かにサッカーを教えてくれた大切な先輩ではあるが、それとこの試合に関しては別だ。
恐らく巴マミも同じような考えだろう。
まどかもマミに関して憧れに近い感情を持っていて、因縁というよりも羨望というのが大きいはず。
多分試合の時はマミを見て感動している姿を容易に想像できる。それはそれでほむらにとっては大問題ではあるのだが(笑)

では美樹さやかはどうだ?
先日の横浜での一件。気にしてないと彼女は言うが準決勝後の態度を見る限りそれは嘘だ。
恐らくさやかは一方的に因縁を感じているのかもしれない。だから決着をつけたいと思っているだろう。


ほむらは立ち上がる。
松原聖監督に進言するために。

美樹さやかを決勝戦で起用しないようにと





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【2011/10/23 08:17 】 | Others League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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