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【2017/10/23 13:30 】 |
桜花杯決勝戦模様その2 エリートのメンタリティー


前半5分のシュートでSCMが流れを掴んだと思われたが、そこは中々DMSも粘りを見せる。
続く7分、ほむらからのパスはDMS3バックがフラットに動いてオフサイドトラップを誘う。

IQ190を超えるといわれるDFリーダー二見瑛理子の本領発揮となった。





「気にしないでほむら、このまま出して」
宮崎都が大きな声を出した。

完全にパスを読みきられてのオフサイドトラップで少々意気消沈しかけたほむらだったがその声で顔を上げる。


そうだ、100回のうち1回通せればそれで得点なんだ。
きついのは向こうの守備陣のはず
ガンガン出していこう




「って思ってるはずよ、あのルーキーさんは」
「ああ、そうだろうな」
瑛理子と鉄子はにやにやと笑いながらそう呟く。

私はそんなプレッシャーには負けないわよ。
100回来られたら100回罠に嵌めてあげるわ。あなたがパスを出す気力がなくなるくらいとめてみせるわよ。



間接フリーキックから試合再開。由梨香から緋菜、そして右の向井弥子にボールが渡った。
向井弥子といえばかつてのハーレンジャパン日本代表選手だったのだが、その中でも殆ど出場機会に恵まれずに、最近は呼ばれることもなくなっている。
だがそれと彼女の実力は必ずしも比例していないことはDMSがトップにあがってから今まで、右サイドのポジションを誰にも渡していないという事からもわかることだろう。
水泳部あがりのスタミナと体躯の強さ、更にスピードとサイドの選手としての素養は全て高次元で備えている彼女であり、油断することは出来ない。

弥子にボールが渡った段階で芹華が早めのチェック。弥子は案外すぐに諦めて後ろに戻す。
そして中盤底を経由して摩央から今度は左の夕希に出す。だがこれはなるみがパスカット。そこからSCMが攻めに転じる。


「なるなる、やるね」
「ああ、更にレベルアップしてるな」

スタンドで可莉奈とつかさが言い合う。
なるみの危険感知能力はかなり高レベルだと思われる。
それはサイドバックやセンターバックなど、特に守備が重要になるポジションを多数経験した事により培われてきたものか。
そしてだからこそ、なるみがSCMの攻撃のトリガーになりうる。
なるみから陽子、そして陽子はワンタッチで中央のほむらに繋いだ。トラップしてほむらは前を向いた。


(ほむらはパスはいいけどその他がまだまだ。パスだけの選手と思われると脅威を感じないのよ。折角前線に近い位置にいるのだから、コースがあれば狙うのも大事よ)


と、その瞬間、いつものように松原聖から言われていることが脳裏を掠める。
正面を見ると二見瑛理子の冷め切った瞳が目に入る。

全て見透かされているようなそんな目


そうだ、選択肢を増やすんだ



ゴールまでまだ40メートルはあったが大きく足を振り上げた。
そしてシュート。その瞬間瑛理子の目が驚愕で見開かれた。
上空で弧を描きながらボールはゴール右隅を狙う。麻衣子が慌てて横っ飛びし、右手でボールを弾いた。



(まさか、あそこからロングシュート? しかもカーブをかけてしっかり枠を狙うなんて……)
瑛理子は完全に意表を突かれた事を認めざるを得なかった。
そして、

(やっぱり強いわねSCM。気を引き締めてかからないといけないわ)

瑛理子はDMSでも長く控えに甘んじていた。
誰よりも優秀だという自負はこの世界では通用しなかった。
だから磨いた。
自分の武器を、研ぎ澄ましていった。時間をかけてゆっくりと

それくらいで瑛理子のメンタリティーは崩れない。


「さあ、コーナーキックよ。集中していきましょうっ!」
瑛理子は大きな声でそう叫んだ



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【2011/11/21 02:16 】 | Others League | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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